雨樋が劣化・破損した場合は、早急に対応する必要があります。
そのまま放置していると劣化や破損が広がるだけではなく、家全体に影響を与えてしまうかもしれません。
ただし、雨樋修理を自分で行う際は、正しい修理方法や手順を知っていないと、さらに悪化する可能性があります。
また、業者に依頼する場合も、費用相場を知らないと不安になりますよね。
本記事では、雨樋の役割や自分でできるかどうか、修理方法・手順、業者に依頼した際の費用相場まで詳しく解説します。
「雨樋修理を自分でやりたいけど不安」という方は、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
業者に依頼する方向けに、費用相場や業者の探し方などの情報も公開していますので、この機会にご覧ください。
雨樋(あまどい)とは?特徴や役割を解説
雨樋という言葉に、馴染みがない方が多いかもしれないので詳しく説明します。
雨樋とは、屋根に流れてく雨水を集めて、下水や地上に誘導する装置・設備のことをいいます。
「とゆ」や「とよ」と言われることがありますが、意味は雨樋と同じです。
種類は、丸型や角型、意匠(いしょう)型、内樋(うちとい)型などさまざまです。
雨樋を設置することで雨水がたまりにくくなり、劣化や腐食、雨漏りを防いでくれるという大きな役割を果たしています。
例えば、雨どいを設置すると外壁に流れる雨量を減らせるため、シーリングの劣化を防ぐことが可能です。
外壁の雨漏りの侵入も防げることから、家にとって重要な役割を持っています。
一方で、雨樋の機能が低下すると、雨水を集めるのが難しくなります。
雨樋が雨水をうまく集められない場合は、雨水がたまってしまいサビや雨漏りの原因になるためご注意ください。
雨樋が原因で、大きなリフォームが必要になる可能性もあります。
雨樋は、雨水を効率よく地上まで誘導する装置で、家にとって重要な役割があると覚えておきましょう。
雨樋修理・交換は自分でできるの?
雨樋修理はテープ補修や清掃など、簡単なものであればDIYで対応できます。
ただし、雨樋修理・交換のDIYは基本的におすすめできません。
雨樋修理・交換は高所作業で危険がともなうことが多く、正しい知識を持っていなければ対応できないからです。
2階建てや3階建ての一軒家の場合は、高さが6mから13mになる可能性があります。
もしも、あなたが高いところから落ちたら、ケガや事故につながるかもしれません。
ケガや事故につながれば、通院費・入院費などの余計な費用も発生するでしょう。
また、雨樋修理の経験・知識がなければ、施工の質が低くなるかもしれません。
施工の質が低ければ、根本的な解決ができずに、雨樋がさらに劣化する恐れがあります。
自分で行う前よりも劣化した場合は、DIYする前よりも費用が発生する可能性があると覚えておきましょう。
雨樋修理は簡単なものであれば自分でできますが、経験・知識がない方は業者に依頼することをおすすめします。
雨樋修理の費用相場
雨樋修理の費用相場は、1万円から50万円と非常に幅広いです。
雨樋修理の費用相場は、修理する工事内容や面積の広さによって異なります。
雨樋修理の工事内容や費用相場の詳細は下記の通りです。
工事内容 | 金額 |
雨樋修理・交換(部分修理) | 10,000円から30,000円 |
雨樋のつなぎ目の修理 | 5,000円から20,000円 |
雨樋修理・交換(全体工事) | 100,000円から500,000円 |
雨樋の清掃 | 5,000円から30,000円 |
部分的な雨樋修理やつなぎ目の修理、清掃の費用相場は、10,000円から30,000円と比較的安価な傾向があります。
ただし、全体的な工事が必要な場合は、100,000円から500,000円と高額になると覚えておきましょう。
くわえて、足場の費用が15万円から20万円ほど発生いたします。
雨樋修理の費用相場は、工事内容や面積の広さによって金額が大きく異なります。
「ほかの屋根修理の費用相場も知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
屋根修理の費用相場はいくら?火災保険や屋根修理業者で費用を抑える方法!
雨樋修理の方法・手順
「雨樋修理をどうしても自分でやりたい」という方も中にはいらっしゃいます。
雨樋修理を自分でやる場合は、どういった方法・手順を行うべきでしょうか。
- 雨樋の修理箇所の特定
- ネットやホームセンターで必要なものを購入
- 専門家の指示に従って工事を進める
雨樋修理を自分で行う場合は、正しい方法・手順を知っておく必要があります。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
雨樋の修理箇所の特定
まずは、雨樋の修理箇所を特定しましょう。
雨樋の修理箇所によって、用意するものが異なる可能性があるからです。
雨樋の修理箇所を特定する場合は、原因を知っておく必要があります。
雨樋の主な原因の詳細は下記の通りです。
- ゴミ詰まり
- 経年劣化
- 自然災害による破損
- 継ぎ目のはずれ
雨樋の劣化の主な原因は、ゴミの詰まりや経年劣化(年月が経って劣化すること)です。
また、自然災害や継ぎ目のはずれによっても、劣化・破損の原因になる可能性があります。
原因を知ることで、雨樋修理を行う際に必要なものが何か分かる可能性があります。
また、雨樋修理を自分で行うなら、修理箇所を正しく特定する必要があります。
修理箇所を正しく把握しないと、根本的な解決にならない可能性があるからです。
雨樋の修理箇所が正しく特定できない場合は、さらに悪化させるため自分で行うのをやめましょう。
雨樋修理を自分で行う際は、原因を正しく把握したうえで修理箇所を特定してください。
ホームセンターやネットで必要なものを購入
雨樋の修理箇所を特定した後は、ネットやホームセンターで必要なものを購入しましょう。
雨樋を修理する際は、修理するための材料を揃える必要があるからです。
まずは、大きなホームセンターで必要なものを購入しましょう。
- コメリ
- コーナン
- ビバホーム
- カインズホーム
近所の「コーナン」「コメリ」「ビバホーム」「カインズホーム」で、雨樋修理に必要なものを揃えましょう。
ホームセンターになければ、ネットで検索して必要なものを探してください。
- ものたろう
- 楽天市場
- amazon
特に、「ものたろう」は職人もよく利用しているサイトなのでおすすめです。
質の良いものを低価格・適正価格で購入できる可能性があります。
ネットやホームセンターで必要なものを購入することで、スムーズに工事を進められます。
専門家の指示に従って工事を進める
雨樋の修理箇所と必要なものが揃ったら、専門家の指示に従って工事を進めましょう。
専門家の指示に従って工事を進めないと、さらに悪化する可能性があるからです。
例えば、SNSやネットで「雨樋修理 方法・手順」と検索してください。
SNSやネットで検索すると、雨樋の修理方法・手順について書いてあるので、その通りに施工しましょう。
雨樋の修理箇所に応じて対応することで、雨樋の劣化を防ぐことが可能です。
特に、屋根・雨樋専門業者が配信しているサイト・チャンネルは、情報が正確なのでおすすめです。
雨樋修理は、屋根・雨樋専門サイト・配信チャンネルの指示通りに工事を進めていきましょう。
以上が雨樋修理の手順・方法です。
雨樋修理を自分で行う場合は、修理箇所を正確に把握する必要があります。
事前に必要なものを用意したうえで、専門家の指示通りに工事を進めてください。
雨樋修理は高所作業のため、専門業者に足場だけでも組んでもらいましょう。
自分で雨樋修理ができないと判断した場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
雨樋修理業者の適切な探し方
雨樋修理の依頼をしたことない方は、雨樋修理はどこに頼むのか迷ってしまうかもしれません。
ハウスメーカーや工務店、リフォーム業者、屋根修理専門業者など、さまざまな業者が存在するからです。
雨樋修理業者に依頼する際には適切な探し方を知っておくことで、どういった業者に依頼すれば良いのか分かります。
では、どういった業者に依頼すると良いでしょうか。
- 雨樋修理の実績・経験がある
- 自社施工
- 説明が分かりやすく丁寧
- 外部の口コミ・評判が高い
- アフターサービスが充実している
上記の特徴に当てはまれば、業者の探し方で失敗することはほとんどありません。
具体的にどういった特徴なのか一つずつ見ていきましょう。
雨樋修理の実績・経験がある
まずは、雨樋修理の実績・経験のある屋根業者を探しましょう。
雨樋修理は、専門的な知識や経験が必要だからです。
雨樋修理の実績・経験は、会社のホームページをご確認ください。
雨樋修理の実績・経験がホームページに記載されている場合は、対応できる可能性があります。
特に、雨樋修理の実績・経験を強みにしている会社は、施工の質に期待できるためおすすめです。
施工の質を求める方は、雨樋の実績・経験が豊富な業者かどうか確認してください。
雨樋修理の実績・経験がある
雨樋修理の費用をなるべく抑えたいなら、自社施工の業者を探しましょう。
ほかの業者に依頼している大手の会社に比べて、雨樋修理の費用を抑えられます。
自社施工とは、自社の職人が自ら施工を行うことです。
ほかの業者に雨樋修理を依頼しないため、仲介手数料が発生しません。
仲介手数料が発生しなければ、余分な費用が発生しないので費用を抑えられます。
特に、地域密着型の自社施工業者の場合は、費用が安いだけではなく柔軟性にも長けている傾向があります。
自社施工は仲介手数料が発生しないため、雨樋修理の費用を抑えたい方におすすめです。
説明が丁寧で分かりやすい
初めて雨樋修理を依頼する場合は、説明が丁寧で分かりやすい業者を探してください。
雨樋修理を行った際に、説明が不十分だとトラブルに発展する可能性があります。
業者が説明する際は、下記のところを意識しているかどうか確認しましょう。
- 専門用語を使わない
- 途中で不明な点がないか聞いてくる
- 時間をたっぷりかけている
雨樋修理の見積もりの説明を行っている時に、専門用語を使用しているかどうか確認してください。
説明の途中で、疑問・不明点がないかどうか確認してくれるのも、良い業者の特徴といえます。
説明に時間をたっぷりかけている場合は、依頼者様のことを第一に考えている証拠です。
雨樋修理を初めて依頼する方は、お客様第一で説明が分かりやすい業者がおすすめです。
外部の口コミ・評判が高い
外部の口コミや評価の高い業者なども良いです。
業者以外の第三者が口コミ・評価しているため、信憑性が高いといえます。
例えば、依頼を検討している業者のGoogleの口コミを確認してください。
Googleの口コミ・評判を確認してみて、高評価な場合は見積もりを検討してみましょう。
Googleの口コミ・評判が星4から星5の業者がおすすめです。
また、大手が主催しているコンテストに受賞している可能性があります。
コンテストで受賞している場合は、会社の口コミ・評判が高いと考えて良いでしょう。
「LIXIL」や「ジェルコ」、「住まいるダイヤル」など、大きなコンテストに受賞していれば間違いありません。
外部の口コミ・評判が高い業者は、高品質なサービスに期待できます。
アフターサービスが充実している
万が一に備えて、アフターサービスが充実している業者を探しましょう。
施工完了後に、トラブルが発生するかもしれません。
雨樋修理のプロに依頼しても、施工後に不具合が発生する可能性があります。
不具合が発生した場合は、追加で修理費用が発生するかもしれません。
余分な費用を発生させないためにも、アフターサービスが充実しているかどうか確認してください。
アフターサービスが充実していれば、施工後に不具合が発生しても無償で対応してくれます。
施工後のトラブルに備えて、アフターサービスが充実している業者を選んでください。
以上が雨樋修理業者の適切な探し方です。
業者に依頼すると高くなると思われがちですが、探し方次第で高品質なサービスを適正価格・低価格で受けられます。
修理費用や柔軟性を考慮すると、大きなメーカーよりも地域密着型の自社施工の専門業者がおすすめです。
「もっと屋根修理業者の探し方について知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
屋根修理業者の失敗しない探し方やポイント!悪徳業者の対処方法を紹介!
雨樋修理の費用は火災保険で安くできる
雨樋修理は、火災保険で安くできる可能性があります。
ただし、火災保険で安くするためにはいくつかの条件を満たさなければいけません。
火災保険の適用条件の詳細は下記の通りです。
- 自然災害で破損
- 破損から3年以内
- 修理費用が規定に達している
風やひょう、雪などの自然災害は火災保険の対象です。
地震は火災保険の対象外となるため、ご注意ください。
また、破損から3年以内や修理費用が金額に達している場合も適用の可能性があります。
金額の詳細については、加入している保険会社に確認すると良いでしょう。
雨樋修理は、適用条件を満たしていれば保険金を受け取れる可能性があります。
「火災保険について詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
まとめ
雨樋は、雨水を効率よく地上に排水することで、家の劣化や破損を防いでくれます。
雨樋の劣化や破損がある場合は、外壁のヒビや雨漏りをする可能性があるため、早急に修理を検討してください。
雨樋修理を自分でDIYする際は、ホームセンターやネットで必要なものを購入しましょう。
購入したうえで、専門家の雨樋修理に関する情報を見ながら、指示通りに対応してください。
ただし、雨樋修理は高所作業で正しい知識・経験が必要なため、基本的に自分でやるのはおすすめしません。
雨樋修理は自分でできなければ、専門の業者に依頼しましょう。
専門の業者に依頼する際は、雨樋修理の実績・経験が豊富なところを探してください。
また、自社施工で説明が分かりやすい業者やアフターサービスが充実しているところなどもおすすめです。
雨樋修理は火災保険の適用条件を満たしていれば、保険金を受けられる可能性があります。
火災保険の詳細は、加入している保険会社にご相談ください。